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鯱は春風にのって

名古屋グランパスを日常生活の中でゆるく応援するブログ

   

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ナラ、ありがとう&お疲れ様 (1)

久々の更新が、グランパス--我らの守護神--楢崎正剛選手の引退のこととなってしまった。思えば、川口能活の引退セレモニーにサプライズ登場サプライズ登場した際、川口の続けるようにという言葉をごまかしていたなぁ…と。

1月8日に引退の知らせがあり、1月11日に引退会見があった。

思い出はたくさんあるが、スポーツ紙の記者さんたちが思いを寄せているので、リンクを貼って、また、その記事自体も貼っておく。


まずは、日刊スポーツの八反記者の愛ある記事を二つと本田のコメント記事。

信念を守り通した職人肌の守護神/楢崎引退に寄せて

【楢崎正剛引退に寄せて】

背中で語ることのできる、偉大な選手だった。立ち姿で圧倒し、ゴールマウスに構えるだけで相手に威圧感を与え、対峙(たいじ)する相手にゴールを小さく見せた。

身長187センチと大柄だが、長身GKにありがちな動きのぎこちなさが一切なく、一連の動作はスムーズで品があった。

派手でとにかく勝負強い川口と比較され、地味な存在にみられたが、前に出ることを嫌う楢崎には、その役回りが合っていたのかもしれない。GKのかがみともいえる、職人肌の守護神だった。

失点が最もクローズアップされてしまう酷なポジション。1点決めたらヒーローになれるFWとは違うが、15年近く取材させてもらって、1度も言い訳を聞いたことがない。

どう見ても阻止するのが無理な失点にも「いや、ああすれば止められた」「こうすれば良かった」とボソボソ言っていた。PK戦では何度か、相手のキックをはじくのではなく、キャッチしたことがあった。こちらは驚いたが、その時も本人は平然としていた。

とにかく、エゴを出さず、自己犠牲の精神でやってきた。決してやせ我慢ではなく、普通にそれができた。だから誰からも慕われ、ずっと尊敬され続けた。

たとえ、その振る舞いが理解されなくても、絶対に信念を曲げなかった。

けがをしても、チームのためにとにかく早く復帰することを優先した。30代後半のある時は、けがから一番早く戻ることのできる方法を選択し、患部の内視鏡手術を受け、約10日で戦列に戻った。

この時、手術を受けたことさえ周囲には明かさなかった。選手寿命を考えれば長期離脱し、じっくり治療した方がいいと医師から言われたが、譲らなかった。最後方に仁王立ちし、チームに安心感を与え続けることに誰よりプライドを持ち、やってきた。

 14年W杯南アフリカ大会後に自ら日本代表から離れたが「代表引退」という表現を嫌い、自分の口からは1度もそう言わなかった。それは「もし日本代表のGKにけがが続くようなことがあれば、その時は自分が助けられるかもしれないから」という“限定復帰”への思いが心の奥底にあったから。いつ、どんな時もフォア・ザ・チームだった。

18年はプロになって初めて公式戦出場ゼロに終わった。起用はともかく、その扱いに愚痴の1つも言いたくなりそうなものだが、最後まで不平不満を口に出しはしなかった。

名古屋からは昨年12月、型通りのやり方で、契約を更新しないと告げられていた。獲得に乗り出すクラブも複数あったが、丁寧にお礼を言い、断っていたようだ。

現役生活で最初で最後のわがままが、この現役引退だったように思う。もっとプレーを、ユニホーム姿を見たかったが、決断を尊重したい。本当にお疲れさまでした。

                               【元名古屋担当=八反誠】


 


同日引退の楢崎のスゴイ水とボンバー中沢のおにぎり

どこまで仲がいいんだと思う。自他ともに認める、同じAB型の変わり者、楢崎正剛と中沢佑二が同じ1月8日に現役引退を発表した。


日本代表で世界を相手に戦ったGKとセンターバック。守備の名コンビ。お互いの去就について話し合ってはいただろうが、まさか節目が同じ日になるなんて…。ビックリしているはずだ。


2人と縁が深い“日本最強”のホペイロ(用具担当)、J2京都の松浦紀典氏は、本当に寂しそうな声で、ショックを受けていた。


中沢がプロ入りを夢見て、東京Vに練習生として電車で通っていた時は、名門ヴェルディにいた。その後、楢崎率いる名古屋で、長く守護神を支えてきた。


「ボンバーもナラも引退なんて、ショックすぎて、しばらく立ち直れそうにありません」と言っていた。もちろん、プロだから、すでに京都で今季の初仕事を、いつも通りしっかりと終えたところだったのだが。


ホペイロの仕事は、とにかく多岐にわたる。それを松浦氏から何度も教えてもらった。当時の若きボンバーは、おにぎりを持って文字通り手弁当で、練習に通って来ていたという。あまりに一生懸命でいちずな青年ボンバーに、松浦氏は、自動販売機で飲み物を買ってあげ、ハイと手渡すのが日課だったという。今となってはいい思い出だと感慨深げだった。


楢崎は、とにかく「まっちゃんに任せておけば大丈夫」が口癖だった。名古屋でも日本代表でも、ずっと用具から何から、任せっきりだった。


楢崎セットともいうべき、少し大きめの黒いポーチがあった。GKグローブなど、商売道具が丁寧に入れてあり、松浦氏が管理していた。


その中に、化粧品のような、透明の液体の入ったプラスチック製の小さなボトルがあった。よく見ると、テープで「スゴイ水」と貼り付けてあった。


聞けば、試合前に楢崎はおまじないのように、必ずこの水でGKグローブの手のひらから指先まで、内側の部分を程よく湿らせ、感覚を研ぎ澄ませてから戦場であるピッチ、勝負を決するゴールマウスに立っているのだという。


その液体を用意しているのは松浦氏だった。結局最後まで「スゴイ水」の成分も採取地? も「企業秘密です(笑い)」と教えてもらえなかったが、あの安定感あふれるセーブの裏には、こんなおまじないのようなサポートがあった。


松浦氏に2人の共通点を聞いた。「日本代表で活躍するような選手はみんなそうですが、とにかくサッカーに真摯(しんし)に、どこまでも真剣に向きあう選手でした。特にナラとボンバーは際立っていました。絶対に手を抜きません」。ずっとすぐそばで見てきたから、松浦さんも一切手を抜かない。きっと互いに同じプロとして、いい影響を受けていたのだろう。


松浦氏には“大きな仕事”が残っているような気がしている。まだ去就に関する発表はないが、もし、今季も京都でプレーすることになれば、最愛の2人の引退に最もショックを受けていること間違いなしの、あの闘将のメンタルケアだ。


楢崎、中沢とくれば、名トリオのもう1人は“やんちゃな末っ子”、もちろん田中マルクス闘莉王。2人の思いも背負い、存分にピッチで暴れるDFを徹底サポートする仕事も含め、松浦氏に休みはない。
                                      【八反誠】


 


損得だけで動かぬ「楢さん」へ本田圭佑がつづる感謝

W杯4大会を経験した元日本代表GK楢崎正剛(42=名古屋)の引退を受けオーストラリアAリーグ、メルボルン・ビクトリーMF本田圭佑(32)が8日、思いをつづった。


遠慮なく言う本田と、言わずにぐっとのみ込み、静かに1歩引いて見守る楢崎。その生き方は正反対にも映るが、絶対的な結び付きがある。「恩師」であり「手本」で「尊敬」する偉大な先輩の節目に本田からのメッセージを。


◇  ◇  ◇


楢さんがどんなGKだったかと聞かれれば、プロには特に凄(すご)さが分かるGKだったと表現します。フリーキックの時もそうでしたが、対峙(たいじ)した相手に対して、常に冷静にプレッシャーを与えるあの能力が、楢さんの最大の特徴だったと考えています。


そしてあの冷静さが、味方全員にも絶妙な自信をもたらすことができるというのが、楢崎正剛のすごさだったと思います。


初めて楢さんに会ったのが僕が17歳で(星稜)高校2年生の時で、あれから15年たちます。今でも会うと「お前は俺の中ではまだ17歳」ってよくイジってきます。


でも、本当に当時からいろんな意味でめちゃくちゃだった僕を、どんな時でも包んでくれた、偉大な人格者です。僕にとってはお世話になった記憶しかない、恩師のような存在です。


楢さんが日本サッカーにもたらしたすごさは、ここで簡単に説明できるような軽いものではありません。ワールドカップに4回も出場した事実が、全てだと思います。


今後は方法論は問わないので、引き続き、多くの人に勇気を与え続ける、これまで通りの楢さんで居続けてほしいと思っています。


自分の損得だけでは動かない、素晴らしいお手本でした。こう口で言うのは簡単ですけど、実際は、自分を犠牲にしないとできないような言動が多くて、それを実行し続ける姿を、人としてずっと尊敬しています


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